人間と熊の果てなき死闘を描いた傑作ノンフィクション『羆吼ゆる山』発刊!
インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける株式会社山と溪谷社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:二宮宏文)は、ヤマケイ文庫『羆吼ゆる山』(今野保:著)を発刊いたしました。
直木賞受賞作家(『ともぐい』)河崎秋子氏、推薦!
「眼前わずか三十センチほどのところに、らんらんと光る目と開いた真っ赤な口、白い牙があった。ウオーッと一声吼えて、その牙が目に突き刺さるように迫り、なま温かい息が顔をなぜた。」
“赤毛”“銀毛”と呼ばれ恐れられた巨熊
熊撃ち名人と刺し違え、命を奪った手負い熊
アイヌ伝説の老猟師と心通わせた“金毛”
夜な夜な馬の亡き骸を喰いにくる大きな牡熊
熊ニモ負ケズ――戦前の日高山脈、羆の気配を身近に感じ暮らしていた人間と熊との死闘の物語が鮮やかによみがえります。
■内容
I出会いと別れ 父は走った/舞茸採り/羆、馬を襲う/暗闇の音/血の跡/仔連れの羆/涙の川
II撃つ 少年猟師/待ち伏せ/手負い熊/横取り/追跡/山の神様/窮地脱出/猟犬、帰らず/対決
IIIアイヌの猟師 金毛/風雪/猟師
IV流転 暗い春/睨み合い/炭鉱の熊騒動/離散/熊ニモ負ケズ
解説 河崎秋子
■著者略歴
今野保(こんの・たもつ)
1917年、北海道早来町生まれ。奥地での製炭業を経て、1937年から26年間炭鉱に勤務。その後、室蘭にて土木会社を設立。1984年に事故で右手を負傷するが、入院中に左手で文字を書く練習を行い、その後、執筆活動を始める。著書に『渓流の想い出』『染退川追憶』(以上、私家版)、『アラシ―奥地に生きた犬と人間の物語』『羆吼ゆる山』『秘境釣行記』がある。2000年、逝去。
■書誌データ
書名:ヤマケイ文庫『羆吼ゆる山』
著者:今野保
発売日:2024年10月16日
定価:1210円(本体1100円+税10%)
352ページ/文庫判/1色刷
【山と溪谷社】https://www.yamakei.co.jp/
1930年創業。月刊誌『山と溪谷』を中心とした山岳・自然科学・アウトドア・ライフスタイル・健康関連の出版事業のほか、ネットメディア・サービスを展開しています。
さらに、登山やアウトドアをテーマに、企業や自治体と共に地域の活性化をめざすソリューション事業にも取り組んでいます。
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