文芸誌「文藝」冬季号、1万部の増刷決定
河出書房新社(東京都渋谷区/代表取締役社長 小野寺優)は季刊文芸誌「文藝」2020年冬季号(10月7日発売)を、
発売翌日の8日(木)に10,000部の増刷を決定いたしました(初刷10,000部、 累計20,000部)。 増刷分は20日(予定)以降順次出荷いたします。
http://www.kawade.co.jp/np/bungei.html
2019年4月発売の同誌夏季号での大幅リニューアル以降、 4度目の増刷となります。
【「文藝」リニューアル以降の一覧】
2019年4月7日発売 「文藝」2019年 夏季号 【特集】「天皇・平成・文学」
2019年7月7日発売 「文藝」2019年 秋季号 【特集】「韓国・フェミニズム・日本」 3刷
2019年10月7日発売 「文藝」2019年 冬季号 【特集】「詩・ラップ・ことば」+第56回文藝賞発表 2刷
2020年1月7日発売 「文藝」2020年 春季号 【特集】「中国・SF・革命」
2020年4月7日発売 「文藝」2020年 夏季号 【特集】「源氏! 源氏! 源氏!」
2020年7月7日発売 「文藝」2020年 秋季号 【特集】「覚醒するシスターフッド」 2刷
2020年10月7日発売 「文藝」2020年 冬季号 【特集】「いま、 日本文学は」+第57回文藝賞発表 2刷
【書誌情報】
「文藝 2020年冬季号」
雑誌/A5/472ページ
雑誌コード:07821-11
発売日:2020.10.07
定価:1,485円(本体1,350円)
http://www.kawade.co.jp/np/bungei.html
http://www.kawade.co.jp/np/bungei.html
今号の目次はこちら。
【創作】
大前粟生「おもろい以外いらんねん」(210枚)
幼馴染の咲太と滝場、 高校で転校してきたユウキの仲良し三人組。 滝場とユウキはお笑いコンビ〈馬場リッチバルコニー〉を組み、
十年後の今も活動中だがうまくいかない。 タッキー、 俺はおまえに、 おまえの、 俺らのダメだったところを言うから。 優しさの革命を起こす大躍進作。
〈新連載開始 文藝賞・芥川賞受賞第一作〉
若竹千佐子 「かっかどるどるどぅ」
【第一回】山鳥の尾のしだり尾の
ひとりの人間の底には、 大勢の人の魂がいるのと違うかな─文藝賞受賞のデビュー作『おらおらでひとりいぐも』から三年。
黙殺された者たちの声なき声が次々と湧きあがる。 新たな語りの可能性を拓く女たちの物語が、 いま、 目を覚ます!
*
【史上最多の応募数、 2360作 第57回文藝賞発表】
受賞作 藤原無雨「水と礫(れき)」(274枚)
優秀作 新胡桃「星に帰れよ」(116枚)
・選評 磯崎憲一郎/島本理生/穂村弘/村田沙耶香
・受賞の言葉/選考経過
・受賞記念対談
穂村弘×藤原無雨「命よりも大切な物語」
島本理生×新胡桃「価値観の隔たりそのものを描く」
*
【文藝賞作家特別対談】
蒼井優×若竹千佐子「変わりゆく日本の妻」
櫻井敦司(BUCK-TICK)×遠野遥「生まれながらの影響 抱きしめたいほどの虚無」
*
【特集】いま、 日本文学は
〈対談〉柴崎友香×大前粟生
「同じ場所、 違う時間を書くこと 二〇二〇年、 作家が探す小説の言葉」
〈論考〉
山本貴光「あるべきものからの距離 遠野遥を読む」
金田淳子 「『かか』『推し、 燃ゆ』は実質『範馬刃牙』であり、 私は本部以蔵だった」
〈掌篇〉
金子薫「スカピーノと自然の摂理」
水沢なお「スウィミング」
奥野紗世子「サブスティチュート・コンパニオン」
〈90年代生まれが起こす文学の地殻変動〉
青崎有吾/青羽悠/阿部智里/上畠菜緒/宇佐見りん/大前粟生/岡英里奈/奥野紗世子/金子薫/草野原々/くどうれいん/紗倉まな/佐藤述人/砂川文次/高尾長良/遠野遥/畠山丑雄/雛倉さりえ/ふくだももこ/文月悠光/増島拓哉/三木三奈/水沢なお/三並夏/麦原遼/山下紘加
(評者)倉本さおり・大塚真祐子・大森望・北村浩子・長瀬海
〈総論〉
倉本さおり「「強い」「速い」だけじゃ届かない今へ 令和文学序論」
〈世界に拡がる日本文学の行方 外国語版翻訳者・編集者17人アンケート〉
ユカ・イガラシ/マイケル・エメリック/黄碧君/パトリック・オノレ/ジャンルーカ・コーチ/竹森ジニー/ポリー・バートン/アリソン・マーキン・パウェル/パク・ジア/エミリ・バリストレーリ/ジュリエット・ピキエ/エヴァ・フェッリ/サム・ベット/デビッド・ボイド/エカテリーナ・リャボヴァ/アリスン・ワッツ/王皎嬌
〈批評〉
TVOD「ポスト・サブカル焼け跡派が眺める、 現代日本文学風景」
福尾匠「Tele-visionは離れて見てね」
高島鈴「招かれざる客を招く 「週刊少年ジャンプ」・ジェンダー・閉ざされるファンダム」
*
【連続企画開始!】韓国・SF・フェミニズム
〈小説〉デュナ(斎藤真理子 訳)「盗賊王の娘」
〈エッセイ〉藤井太洋「韓国SF界が踏み出した第一歩」
〈特別企画〉住本麻子(構成)・すんみ(取材・翻訳)
「現実を転覆させる文学 現地の編集者に聞く、 韓国SF小説の軌跡」
*
【短篇】須藤洋平「六本目の繊細な指」
【連載】
絲山秋子「まっとうな人生」【第5回】
町田康「ギケイキ」【第31回】
文態百版「過去の忘却に抗うこと/未来をプロトタイピングすること 2020年6月~9月」山本貴光
【書評】
池澤夏樹『ワカタケル』【評】三浦佑之
北野武『浅草迄』【評】細馬宏通
桐野夏生『日没』【評】星野智幸
王谷晶『ババヤガの夜』【評】宇垣美里
高山羽根子『暗闇にレンズ』【評】水上文
町屋良平『ふたりでちょうど200%』【評】清田隆之
木下古栗『サピエンス前戯』【評】乗代雄介
チョン・イヒョン 斎藤真理子訳『優しい暴力の時代』 【評】都甲幸治
早助よう子『恋する少年十字軍』【評】三宅唱
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