ビジュアルマップ大図鑑 世界史』人類の歴史をグラフィカルな地図とビジュアルで徹底解説!世界史を視覚的に理解する新感覚図鑑。
世界史』人類の歴史をグラフィカルな地図とビジュアルで徹底解説!世界史を視覚的に理解する新感覚図鑑。
東京書籍株式会社から2020年5月に発売されました『ビジュアルマップ大図鑑 世界史』。この度(2024年4月)、待望の3刷ができあがりました。
* 解説
アフリカで生まれ、世界中に移動し、そして今、宇宙へと進出しようとする人類500万年の歴史を、テーマに即した豊富な地図、写真、イラストで解説するビジュアル大図鑑。
西欧はもちろん、アジア、アフリカ、アメリカ、オセアニアなどの文化や動向までを押さえた、世界史上の重要で興味深い162のテーマを、グラフィカルな地図をメインに用いて時系列で配置しているため、全世界の歴史の流れと文化の多様性が自然に統合されながら理解できるよう工夫されている。
* 本書の特長
・人類誕生から現在までの世界の歴史や、世界史上重要な162のテーマを、精細なヴィジュアル表現で解説した決定版的図鑑
・1テーマ見開きで完結、トピックを時系列で読むだけで1つのストーリーのように理解できる
・地図とグラフィック表現で国や地域をイメージしながら視覚的に理解できる
・世界最大の研究所・博物館群であるスミソニアン協会による監修
・縦軸としての歴史と横軸としての文化的広がりを1冊に集約
[]
[] * 序文
世界の歴史を語る本のなかで、これほど微に入り細を穿つ解説と、目を見張るビジュアルをあわせ持つものは、いまだかつて見たことがない。
今日のデジタル時代において、地図はますます重要になっていると私は思う。キーワードをナビに入力するだけで目的地にたどり着ける世界で、人々は地図の必要性を見失いかけている。だが私にとって、地図を眺めながら旅の空想にふけることもまた、一つの旅である。しかも、この美しい本は「極上の時間旅行」という新次元を切り開いている。これらの地図を見れば、歴史の流れが一目でわかる。紙の本──手に取って触れることのできる、カラフルで魅惑的な紙面──に代わるものはないことを、本書は見事に実証している。
大きな地図、大胆な配色、重要地点で飛び出す囲み記事。明快でわかりやすいグラフィックスが、帝国の興亡や、文化の盛衰、戦争の変遷など、有史以来の人間と自然の世界を形作ってきた波乱万丈の出来事を浮き彫りにしていく。
地図のない歴史書ほどわかりにくいものはないだろう。国の歴史はその地理的条件──山や平野、盆地、河川、気候、農林水産物や鉱物資源、海に面しているかどうか──によって左右される。さらに、人口や産業、近隣諸国との関係、他国からの侵略といった要因によっても、歴史は大きく変わってくる。この本は単なる歴史地図帳にとどまるものではない。
地理的背景の説明に加えて、示唆に富む写真や画像が満載されているからだ。なかでも、第一次世界大戦を総括した部分は圧巻だ。開戦までの経緯を説明する地図(p.268~p.269)や、それに続く記述は戦争の様相を伝えて余すところがない。とりわけ塹壕の写真は多くを物語っている。
テレビジャーナリスト兼歴史学者として、私は地図を使ってさまざまなストーリーを語り続けてきた。欧州連合(EU)の沿革や共産主義の崩壊は、過去半世紀の歴史を語る際に、何度となく取り上げてきたトピックだ。これらの現代史上の出来事は、本書のp.320~p.321(上掲地図)、p.336~p.337のような地図を使って説明しなければピンとこないだろう。
私はジャーナリストとして、BBCやITN(訳注:イギリスのニュース制作会社)のグラフィックデザイナーと共に長年さまざまな地図を作製し、中東戦争やベトナム戦争の解説に役立ててきた。今や、それらよりはるかにクオリティの高い地図を、本書のp.328~p.329、p.332~p.333で目にすることができる。また、いかなる歴史家もp.208~p.211のような地図なしに、ナポレオンの大帝国の興亡を的確に描き出すことはできないだろう。
深い学術的知識に裏打ちされ、歴史を物語る多種多様なビジュアルに彩られた、この見事な歴史書──『ビジュアルマップ大図鑑 世界史』(原題:History of
the World―Map by Map)──は、まさに比類なき一冊である。
ピーター・スノウ 2018年
https://prtimes.jp/api/movieim.php?url=www.youtube.com/watch?v=URBAWE9GW7o
https://www.youtube.com/watch?v=URBAWE9GW7o * 著者情報
編著者
DK社
イギリスの出版社。1974年にロンドンにて創業。世界最大の出版グループPenguin Random
Houseの一員。子供から大人まで幅広い世代に向けた本を数多く出版しており、そのビジュアルの美しさと内容の面白さで高い評価を得ている。
監修者
スミソニアン協会
米国ワシントン市にある国立の学術研究機関。英国の化学者ジェームス・スミソン(1754-1829)の遺贈を基金に1846年創立。独創的研究による学術の進歩と、展示・出版・国際交流等による科学知識の普及を目的とする。大統領を総裁とし官民有力者からなる理事会が運営。自然史博物館、美術館、アメリカ民族学部、天体物理学研究所、航空宇宙博物館、科学技術博物館、図書館等の19の施設をもち、世界最大の研究所・博物館群としてよく知られている。
日本語版監修者
本村凌二 (もとむら りょうじ)
東京大学名誉教授。博士(文学)。
1947年、熊本県生まれ。東京大学教養学部教授、同大学院総合文化研究科教授、早稲田大学国際教養学部特任教授を経て、現在に至る。専門は古代ローマ史。
著作に『多神教と一神教』『愛欲のローマ史』『はじめて読む人のローマ史1200年』『ローマ帝国
人物列伝』『競馬の世界史』『教養としての「世界史」の読み方』『英語で読む高校世界史』『教養としての「ローマ史」の読み方』など多数。
* コンテンツ
先史時代700万年前~前3000年
古代の世界前3000~後500年
中世500~1450年
近世の世界1450~1700年
革命と産業1700~1850年
進歩と帝国主義1850~1914年
現代の世界1914~現在
<概要>
『ビジュアルマップ大図鑑 世界史』
■DK社/編著 スミソニアン協会/監修 本村凌二/日本語版監修
■定価7,150円(本体6,500円+税10%)
■B4判変型・360頁
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません