メディカルビッグデータ「REZULT」を活用したインフルエンザに関する調査レポートを公開しました
当社は、独自に保有しているレセプトデータ(※1)を中心としたメディカルビッグデータ「REZULT」を基にインフルエンザの患者動向について独自調査を実施しました。
■調査概要
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる呼吸器感染症で、日本では毎年冬季に流行が見られています。風邪と比べて症状が重く、重症化すると合併症を起こすリスクもあると言われています。なお、インフルエンザの流行は年によって大きく変動することがあります。(※2)特に近年では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、インフルエンザの患者数推移が大きく変化しています。このような状況下でのインフルエンザの動向と特徴を知り、適切な予防と治療を行う必要があります。そこで、本レポートでは2018年度から2022年度までの5年間におけるインフルエンザの患者数の推移と特徴について、当社のメディカルビッグデータ「REZULT」を用いて分析しました。
調査対象 :当社の保有するレセプトデータ(約890万人 2023年12月時点)
対象期間 :2018年4月~2023年3月
対象疾患 :ICD-10(※3)「J10 その他のインフルエンザウイルスが分離されたインフルエンザ」「J11
インフルエンザ、インフルエンザウイルスが分離されないもの」
■当社レポート「子供を中心に増加、直近5年のインフルエンザ患者動向調査」
本件で公開したレポートにつきましては以下をご参照ください。
https://www.jastlab.jast.jp/news-20240116/
■本件で利用したメディカルビッグデータ「REZULT」につきましては以下をご参照ください。
https://www.jastlab.jast.jp/rezult_data/
■未来共創Labについて
当社未来共創Labは医療ビッグデータ事業として、医療現場や各種保険者様が抱える課題の解決へ向けて、メディカルビッグデータ「REZULT」(レセプトデータ、健康診断データ等)を利用した医療DXを推進しております。当社データの価値を高め、お客様の課題を解決するための可能性を広げるべく、今後も本研究における分析を進めてまいります。
また未来共創Labでは、SDGs(Sustainable Development
Goals)目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」へ向けて、メディカルビッグデータを利活用した健康増進を目的とし、産学連携での商材開発・共同研究を実施しております。
※1:レセプトデータについて
レセプトとは、患者が受けた保険診療について、医療機関が保険者(市町村や健康保険組合)に請求する医療報酬の明細書のことです。医科・歯科の場合には診療報酬明細書、保険薬局における調剤の場合には調剤報酬明細書、訪問看護の場合には訪問看護診療費明細書とも言います。1患者、1か月、1医療機関あたりで1件のレセプトにまとめられており、患者が医療機関を受診した原因となる疾病情報や、医療費を支払っている情報等を保持しています。当社ではこれらの各種情報をデータベース化して保持しています。
※2:国立感染症研究所感染症情報センター「インフルエンザとは」
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/219-about-flu.html
※3:ICD10 について
ICDは「疾病及び関連保健問題の国際統計分類:International Statistical Classification of Diseases and
Related Health
Problems」の略称で、異なる国や地域から異なる時点で集計された死亡や疾病のデータを体系的に記録、分析、解釈及び比較を行うため、世界保健機関憲章に基づき、世界保健機関(WHO)が作成した分類です。ICDの第10版であるICD-10は1990年の第43回世界保健総会において採択され、現在、国内では
ICD-10(2013年版)に準拠した分類が使用されています。(厚生労働省のウェブページ「疾病、傷害及び死因の統計分類」(
https://www.mhlw.go.jp/toukei/sippei/
)を参照)
【本件に関するお問い合わせ】
日本システム技術株式会社 未来共創Lab
お問い合わせ:
https://www.jastlab.jast.jp/contact/
未来共創Labサイト:https://www.jastlab.jast.jp/
▼日本システム技術株式会社 企業情報
以上
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