世界で注目されるスーパーフード「モリンガ」とは?

~日本・世界での認知度と今後の見込み~

スーパーフード「モリンガ」を扱う株式会社ROOKIE(本社:東京都新宿区、代表取締役:山内雅仁、堀内裕樹、以下ROOKIE)は、近年世界で注目を集めるスーパーフードおよびその中の一つ「モリンガ」について、国内の20~60代の女性にアンケート調査を実施いたしました。調査期間は、2024年2月20日(火)~2024年2月26日(月)です。本レポートは第一弾として、各スーパーフードおよびモリンガの認知度についてご報告いたします。

(スーパーフードとは?)

1980年代、北米地域で食事療法を研究する医師や専門家により、有効成分を突出して多く含む食品に対し、「スーパーフード」という言葉が使用されるようになりました。

現在、日本では、一般社団法人日本スーパーフード協会が、以下のように定義しています。

* 栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品。あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品。

* 一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつ。

(モリンガとは?)

正式名称は、「モリンガオレイフェラ(Moringa oleifera)」

和名「ワサビノキ」。原産地をインド北部とする常緑落葉樹で、成長率が高く1年で6-7mに成長し、最大で高さ7-12mに到達。(1)標高0-1,500m、気温15-30℃、年間降水量150-4,000mlと温暖な環境で生育。(2)

現在、インド、アフリカ、東南アジア、中南米等、熱帯・亜熱帯地域を中心に世界各地で栽培されており、日本では沖縄、九州を中心に栽培されています。モリンガの歴史はとても古く、約5,000年前からインドの伝統医学“アーユルヴェーダ”で用いられ、その薬効はおよそ300もあると伝えられています。(3)

(アンケート結果)

■スーパーフードの認知度、摂取経験

スーパーフードの摂取経験がある人は31%でした。スーパーフードがどのようなものか認知している人は56%と、半数以上がスーパーフードを認知していました。

■各スーパーフードの認知度

次に、各スーパーフードの認知度を調査したところ、スーパーフードの認知度が56%に対し、5品目は認知度が56%を超えており、スーパーフードの枠組みを超えて、消費者の認知されていることが伺えます。一方、今回の主要調査対象であるモリンガは、認知度18%と、まだまだ日本の消費者への認知度が低い結果となりました。

■モリンガの認知度

モリンガの認知度合についてさらに詳しく聞いたところ、65%の方がモリンガを全く知らないと回答。モリンガの摂取経験がある人は全体の3%という結果になりました。

(グローバルでのスーパーフード及びモリンガ市場について)

上記アンケートより、モリンガの国内での認知度は他スーパーフードと比較して、低いことが明らかになりました。一方、グローバルではモリンガはどの程度注目されているのか、追加調査を実施いたしました。

■市場規模

モリンガの市場規模は、スーパーフード15品目中3位の11,610億円と、国内アンケート調査の認知度で上位に位置していたアサイー、チアシードよりも大きくなっています。

また、市場成長率においても、モリンガは2022年~2032年にかけて平均成長率(CAGR)10.0%と予測されており、15品目中5番目に高い成長率です。

上記より、現状の市場規模と成長率を掛け合わせると、モリンガは非常に有望な市場であることが伺えます。

■スーパーフードの流行リズム

上記より、グローバルでは、すでにモリンガ市場が形成され、さらに今後も大きな成長を期待されていることが伺えます。では、過去に日本で流行したスーパーフードは、グローバルでの流行とどのような関係があったのでしょうか。

日本で過去に流行し、アンケート調査でも認知度上位に位置する「アサイー」「キヌア」「チアシード」について、Google

trendを使用しグローバルと日本での流行時期を調査しました。

結果、いずれのスーパーフードも、著名人の発信も手伝いグローバルで流行した後、時間を経て、日本で流行していることが判明しました。また、SNSの発展により、その時間差は縮小してきていることも伺えます。

同様に、グローバルでのモリンガの流行状況を調査した結果、関心度が近年急上昇していることが分かりました。

参考に、Instagramの投稿タグ数を調査したところ、モリンガのタグ数は18万2千件確認でき、対象10品目のうち4番目に多い結果となりました。健康・美容などに感度の高いユーザーが、情報発信を始めており、徐々にグローバルでの流行が日本に波及していることが伺えます。

(筆者コメント)

国内のモリンガの認知度は非常に低い結果となりました。一方、モリンガのグローバルでの市場規模・成長率は非常に大きいことが分かりました。過去日本で流行したスーパーフードは、先に海外で流行したものが、時間差で日本で流行しています。そのため、近年グローバルで関心が高まっているモリンガが、今後日本でも関心が高まることが期待されます。国内でのモリンガ普及に向け、これからも尽力して参ります。

足立達紀

(アンケート調査概要)

調査方法:インターネット調査

調査主体:株式会社ROOKIE

調査期間:2024年2月20日(火)~2024年2月26日(月)

調査対象:20~60代女性

有効回答:119名

(出所)

(1)(2)(3)Future Market Insight、Maximize Market Research、Business Research

Insightsより。1ドル150円として試算

(4) (5)Googleトレンド、対象期間:2004年1月~2023年10月、データ:期間内の最大値を100として推移を表示

(6)2023年10月15日時点のInstagramタグ数