理はなんのためにあるの?高校2年生に向けた「いのちの始まり」を知る授業
【男子校で性教育】生理はなんのためにあるの?高校2年生に向けた「いのちの始まり」を知る授業 ~宝島社の「もっと話そう!Hello Femtech」プロジェクト~
ファッション雑誌販売部数トップシェア(※)の株式会社宝島社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:関川誠)は、10~60代の各世代の女性誌11誌、男性誌2誌の計13誌合同で行っているフェムテック・フェムケア啓発プロジェクト「もっと話そう!Hello
Femtech(ハローフェムテック)」 の一環として、2024年1月16日、23日(火)に性教育特別授業を神奈川県横浜市のサレジオ学院高等学校で実施しました 。
宝島社は「もっと話そう!Hello
Femtech」プロジェクトを続けるなかで、女性の健康問題に対する男性理解の重要性を実感したことから、これからの未来を担う世代への啓発として男子校での性教育授業を実施しています。
今回の授業は同校の2年生180名に向けて、「いのちの授業~あなたは奇跡の賜物~」をテーマに実施。スピーカーとなったのは、産婦人科医の善方裕美(よしかた・ひろみ)先生と宝島社の女性ファッション誌『リンネル』編集部の柴田かおる。初回の授業では、男女のライフステージにおけるホルモン変化、女性の月経・妊娠の仕組み、
性交の本質について善方先生にお話していただきました。
2回目の授業では、初回の授業後に生徒から寄せられた質問に善方先生が回答したのち、「男性に求められる行動とは?
生理の話題をタブー視する現状」「若い人たちの性、生に関する知識は十分なのか。性教育のあり方」という2つのテーマについて、代表の生徒6名とディスカッションしました。
授業中には「命とはどの時点からなのか」「婦人科の受診率はどのくらいなのか」「正しい知識を得るためにはどこで学ぶべきなのか」という質問が出るなど、生徒の皆さんは主体的に授業に参加していました。
※日本ABC協会 雑誌発行社レポート2023年上半期1~6月より
「男子校で生理痛についての話!?」この講演会のご依頼をいただいた際、そんな取り組みがあったのかと率直にビックリしました。しかし、いざ授業をさせていただくと、男子高校生の「知る」「理解する」ことへの前向きな意欲があふれ出して、実に楽しく盛り上がった時間になりました。ぜひ、全国各地にこの有意義な会を広めていただきたいと思います。
善方裕美(よしかた・ひろみ)先生 プロフィール
よしかた産婦人科院長・横浜市立大学産婦人科客員准教授。
医学博士・日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医・日本骨粗鬆症学会認定医。
年間約750人の赤ちゃんが誕生する分娩施設の院長でもあり、約30年前より、更年期症状に悩む女性のカウンセリング、ホルモン治療、漢方薬、食事、運動、代替医療など多方面のアプローチで治療を行う。
~授業に参加した生徒の感想を一部紹介~
■人によって色々な感じ方があるが、今までタブーとされてしっかりとした教育が行われなかったことは明らかなので今後今回の授業のように適切な知識を学生に教える機会が重要になってくるかもしれないと思う。
■自分の家庭では生理に対して家族が比較的オープンなのだが、ほかの家庭はそうでもないことが多いと知った。
■性の知識を持つことは、人が性別問わずともに支え合うことができるようになるし、新しい命に関する大切なことなのだなぁと思った。
■性教育について正直知った気でいたが、意外と奥が深く、初めて知ることも多かったことに驚いた。まだ完璧に知り尽くしているわけではないので、積極的に自分で調べていこうと思う。
■性教育はできるだけ早めの方がいいと思った。
■出産についての話が特に印象に残りました。そして、日本が性において欧米よりとても遅れているということに驚きました。
■ディスカッションに携わったことで、ほぼ初めて、生理について真剣に考える機会になりました。
■生理に対する多くの人の考え方は「持病」のようなところがあるのかな、と思いました。ある人には持病があるとして、周囲の人は当人が辛いであろうことはなんとなくわかるけれど、あえて当人にそのことについて聞こうと
しないように、男性は女性の生理に対して(気持ち悪がられる、というような社会的リスクもあって)直接聞こうとしないのではないか、と考えました 。
■勇気を持って女性に話を聞いてみることも大事。
■女性の苦しんでいる実態を知って、自分なら耐えられないなと思った。
■逆に女性が男性について知らないことも多くあると思うので、互いに歩み寄る姿勢が大切なのかなと感じました。
■確かに現状の性教育は個人の情報収集に依存している部分が多いと思う。例えば、学校で子どものでき方につい
て教える際、「精子が膣内に入って卵子と合わさってできる」としか教えられない。しかし、この情報だけでは本当の意味での子どものでき方については何も理解できていないと思う。もし、性に関する情報源が学校教育のみだったらどうなるのか。このように日本の性教育に疑問を感じた。
宝島社の「もっと話そう!Hello Femtech」とは
フェムテックの認知度向上を通じて、長らくタブー視されてきた女性の健康問題に関わる具体的な話題を話す機会
を増やすことで、男女に関係なくヒトが生きやすい社会を目指すための活動です。今後も様々な企画を通じて、同プロジェクトを進めてまいります。
公式WEB サイト
https://fashionbox.tkj.jp/femtech
「もっと話そう!Hello
Femtech」プロジェクトでは、性教育授業の取り組みに賛同いただける学校を募集しています。お気軽に宝島社広報課までお問い合わせください。
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