八重野統摩『ペンギンは空を見上げる』が第1回北陸文庫大賞グランプリを受賞!

八重野統摩さんの長編『ペンギンは空を見上げる』が第1回北陸文庫大賞グランプリを受賞しました。

北陸文庫大賞とは、チェーンの垣根を超えて集まった北陸地域の書店員がお薦めの一冊を決定する、今年初めて開催されるコンテストです。「北陸文庫大賞」とは……

北陸3県の書店員が書店の枠を超えて集まりました。文庫を出版している出版社さまにお願いして、とっておきの作品をご提供いただきました。

私たちは、そんな傑作を読者に届けたい、そんな使命を帯びて集まった集団です。今回が、賞の記念すべき第1回目です。

18社から推薦いただいた86作品から第1次~第3次に及ぶ選考をし、素晴らしい物語を選びました。私たちが自信を持ってオススメする1冊です。

ぜひ手に取って、この素晴らしい物語の共感者になってください。「北陸文庫大賞」実行委員会

2025年1月24日に石川県の金沢ビーンズ明文堂で授賞式が開催され、八重野統摩さんは東京創元社本社(東京都新宿区)からリモートで参加しました。プレゼンターとして明文堂書店

TSUTAYA レイクタウンの三村喜史さんが東京創元社に来社。三村さんから八重野さんに記念品が手渡されました。

八重野統摩さん(右)とプレゼンターの明文堂・三村喜史さん

八重野統摩さん

受賞作『ペンギンは空を見上げる』は、NASAのエンジニアになることを夢見る小学六年生の男の子・佐倉ハルの成長を描いた長編小説です。作品発表時から多くの絶賛を博し、第34回坪田譲治文学賞を受賞しました。

あらすじ

NASAのエンジニアになりたい小学六年生の佐倉ハルくんは、風船による宇宙撮影を目指しています。できる限り大人の力を借りず、自分だけの力で。意地っ張りな性格もあってクラスでは孤立、家に帰っても両親とぎくしゃくし、それでもひとりで壮大な目標と向き合い続けるハルくんの前にある日、金髪の転校生が現れて……。少年の、夢と努力の物語。第34回坪田譲治文学賞受賞作。

受賞作には実行委員の書店員からは多くの絶賛の声が寄せられています。

空を目指す姿を笑える人なんて絶対にいない。「そういうことだったのか!」とわかったところから、心がギュッとなって、ずっと泣きながら読みました。目標を持ち、応援してくれるかけがえのない仲間を持つ人はきっと神様よりも強い。多くの人に心から届けたいと思える大切な1冊です。

勝木書店 SuperKaBoS 二の宮本店 樋口麻衣さん

宇宙に憧れる小学六年生のハルくんの前に現れたアメリカからの転校生。読みながら、どこか懐かしい気持ちになったのは、純粋で残酷な、等身大の少年少女の心理が丁寧に描かれていたからかもしれません。ミステリの形で浮き彫りになる真実とともに、少年が憧れたガガーリンの言葉と繋がる瞬間が、とても好きです。

明文堂書店 金沢野々市店 瀬戸亮太さん

作家・文筆家が選考する坪田譲治文学賞と書店員が選出する北陸文庫大賞グランプリを受賞したことは、この作品のすそ野の広さを証明しています。

気鋭の作家・八重野統摩さんの傑作『ペンギンは空を見上げる』に、どうぞご注目ください。■書誌情報ペンギンは空を見上げる八重野統摩レーベル:創元推理文庫

ページ数:342ページISBN:978-4-488-43721-3

Cコード:C0193

定価:880円(税込)写真:Aaron Rufino Palabyab / Getty Images

装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。■著者プロフィール八重野統摩Yaeno Toma

1988年生まれ、北海道札幌市出身。立命館大学経営学部卒業。電撃小説大賞への応募作が編集者の目に留まり、2012年に書き下ろし長編『還りの会で言ってやる』でデビューする。19年、『ペンギンは空を見上げる』で第34回坪田譲治文学賞を受賞。ほかの著書に『同じ星の下に』『ナイフを胸に抱きしめて』『終わりの志穂さんは優しすぎるから』『プリズム少女』などがある。

株式会社東京創元社所在地 :〒162-0814 東京都新宿区新小川町1-5

代表取締役:渋谷健太郎

URL :

https://www.tsogen.co.jp/np/index.html 当リリースの詳細について

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000166.000009527.html

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